ポールの先端に取り付けた3Dレーザースキャナーを手に持ち、自由度の高い計測を可能とします。ポールは伸縮するため、屋内ではコンパクトに使用し、屋外では伸ばした状態で高い位置から広範囲のスキャンが可能となります。
タブレット端末にリアルタイムに表示される3Dデータを確認しながら、必要な個所で立ち止まり5Kの高精細な静止画(5640×2820pixel)を撮影できます。360度パノラマカメラ画像は後から現地の状況確認に役立つだけでなく、点群データにボタンひとつで色付けされます。
オプションのバックパックにレーザースキャナーを取付けることにより、手をあけて歩行計測することも可能となります。森林の中などは木々だけでなく地表面のデータも取得でき、平面・断面オルソ図が簡単に作成可能なモバイルマッピングシステムです。
仕様
■測定範囲:1m - 100m ■相対精度:~5cm ■繰返し精度:~2cm ■初期化時間:30秒
■スキャニングレート:30万点/秒 ■視野角:360° × 360° ■レーザークラス:クラス1 ■レーザー波長:903nm
■バッテリ稼働:4時間 ■動作周囲温度:-10 ~ +45℃ ■重量: 約3kg(バッテリ、タブレット端末含む)
付属ソフトウェア 【HERON Desktop】 / 【Reconstructor】
【HERON Desktop】HERON Lite Color により取得された、3種類(レーザースキャナー、IMU、写真)のデータを統合し、自動合成処理を行います。自動処理の結果が十分でない場合には、処理に必要なパラメータ設定を手動変更し、再計算することで軌跡修正を行いより良い合成結果を出します。特徴的な機能として、HERONデータのドリフトが発生した際、ズレを補正するために固定式レーザースキャナーのデータを読込み、軌跡修正を行うことができます。
【Reconstructor】HERON Desktopにより作成されたデータは連携してReconstructorに読込まれ、点群データの閲覧・編集を行います。ノイズ除去や必要箇所の切り出し、距離測定、面積・体積計算など様々な処理ができます。
またBlueprint Navigator 機能により写真データの確認、任意箇所への注釈付与など広く活用できるデータを作成できます。
さらに任意の位置で平面・断面を指定したオルソ画像を作成し、無償ツール「Orthophoto viewer(オルソフォトビューワ)」で距離、角度、面積計算などが可能となり、CADへエクスポートすることもできます。